バングラデシュの首都ダッカで、市民の"足"となるバスの運賃徴収システムのIC化に取り組んできました。ダッカは、急速な経済成長に伴い、世界でも1、2位を競うほど交通渋滞が深刻な問題になっています。現在、国営バス会社にICカードを利用したICTチケットシステムを導入しております。
首都ダッカでは、バスが主な公共交通手段となっているため、バスターミナルは混雑し、路上に設置されたチケットショップには、チケットを求める乗客の長い行列ができ、これらが交通渋滞の一因となっていました。また、販売員による売上金の着服や乗客にお釣りを渡さないといった問題も抱えていました。
2009年4月よりバングラデシュの国営バス会社(Bangladesh Road Transport Corporation(以下、BRTC)にICカードを利用した「ICTチケットシステム」の導入が決定しました。チケット販売のIC化により、お金の流れが明確になり不正防止にも繋がりました。これにより、「乗客の利便性向上」や「安定的なバスの稼働」を実現させました。
N-WAVEの役割
国営バス会社(BRTC) の料金徴収の委託サービス | ||
チケットショップの設置・運営 | バス利用者からの料金徴収 | バス事業者への精算 |
国営バス会社BRTC(Uttara~Motijheelルート)における
ICT Ticket Systemの導入成果
ICT Ticket
System導入前(2010年5月以前)は、25台の2階建てバスの運行で、1日あたりの売上が約13万タカでしたが、System導入後(2010年6月~2012年5月)は、50台の1階建てバスの運行で、1日あたりの売上が約31万7000タカに増加しました。1日あたりの売上が約18万7000タカ増加し、150%アップとなりました。