Hospital Gate Systemについて

バングラデシュの医療機関は、施設内の混雑緩和のため、見舞客から入場料を徴収するという慣例があり、病院の見舞客に対して発券するチケットのIC化を行いました。紙チケットの販売を電算化したことで、これまで計上されなかった売上金額が明確になり、医療機関においても大幅な収益アップの成果を出すことができました。その後、同医療機関において、施設内設備の補修や日本製の救急車を調達したり等、施設の環境整備が向上しました。

メディカル事業

バングラデシュの国営バス会社でのチケットシステムの運用実績から、2010年1月に同国の政府管轄の医科大学病院 Bangabandhu Sheikh Mujib Medical Universityにもチケットシステムが導入されました。

 

「Bangabandhu Sheikh Mujib Medical University(BSMMU)」

総長: President of Bangladesh Mohammad Abudul Hamid(バングラデシュ大統領)

診療科目:44

一般外来数:3,000-5,000人/日

歯科外来数:1,000人/日

病床数:1,350床

政府管轄の医科大学病院(BSMMU)
政府管轄の医科大学病院(BSMMU)

国立病院の中 でも最高峰でポスドクを養成する唯一の大学病院として質の高い人材が集まっています。また、患者の80%が低所得者層でバングラデシュ国内全体から来院 しており、その患者に限り検査、入院費用の60%を減額して徴収しています。国立の大学病院として中心的な役割を担っており全国の国公立病院のモデルとなるための努力をしています。

2012年1月に同国の私立大学病院The Bangladesh Institute of Research and Rehabilitation for Diabetes, Endocrine and Metabolic Disordersにもチケットシステムが導入されました。

 

「The Bangladesh Institute of Research and Rehabilitation for Diabetes, Endocrine and Metabolic Disorders(BIRDEM)」

 

一般外来数:3,000人/日

病床数:600床

私立大学病院(BIRDEM)
私立大学病院(BIRDEM)

バングラデシュの糖尿病の専門機関で総合病院としての機能も持ち合わせています。私立の大学病院ですが、大規模施設により政府の援助も受けており、公的な役割も担っています。そのため、貧しい人々のために無料のベッドを60-70床確保しています。

ICT Ticket System for BSMMUl導入成果

これまでの係員による紙チケットの販売を電算化したことで、1ヶ月あたりの売上が、2,000タカから315,000タカに増加しました。チケット販売の電算化で、日常的に行われていた販売員による売上金の着服を防止することができ、売上が約157倍もアップしました。その後、施設内設備の補修(カーテンやシーツの購入、花壇の増設等)や日本製の救急車を調達したり等、施設の環境整備が向上しました。また、施設内に不要な人物の入場を防ぐというセキュリティ面での効果もあげました。